喜歌劇「こうもり」序曲より 三重唱「1週間もただ一人」

喜歌劇「こうもり」序曲より三重唱「1週間もただ一人」

 喜歌劇「こうもり」序曲は、歌劇の中身の予告であり、劇中の名場面のメロディが多数使われています。
この三重唱は、公務員侮辱罪で、1週間刑務所に入ることになった新興成金の銀行家アイゼンシュタイン(新井健士)とアイゼンシュタインの妻ロザリンデ(木村温子)と女中アデーレ(箕浦綾乃)が、お互いに秘密でこれから仮面舞踏会に行く場面で歌います。
 ロザリンデは、夫のアイゼンシュタインが刑務所に入っている間「1週間もただ一人で・・」と嘆きながらも、心の底では元恋人と会えると期待しており、
 アイゼンシュタインは、別れを惜しみつつも、刑務所に行く前に舞踏会で女の子を口説こうと心躍り、
 アデーレも別れを悲しみながら、これから舞踏会に行ける喜びを抑えきれずに、「泣き泣きお別れ」と言いながらも踊り出してしまう三者三様の本音が見え隠れする大変面白い場面です。

三重唱「1週間もただ一人」

  三重唱「1週間もただ一人」

  

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